「一」を見て「百」を語るな


アメリカに3年住んでたから、アメリカ人について語ってしまう癖がある。しかし、私が今までに見てきた/会ってきたアメリカ人が1,000人だとしても、その数は国全体の人口(約3億人)の3,000万分の1にしか当たらない。だから「アメリカ人はこうなんだよ、こうこうこうで、こうなの」とは言えても、ほぼ嘘を語っているのと同じようなものだと気づいた。

前に「日本人は降ってるのか分からないぐらいの雨でも傘をさすよね」とアメリカ人・ニューヨーカーの友達に言ったら、「それはニューヨークでもそうだよ」と跳ね返された。これは国の共通点というよりかは、都会の共通点なのかもしれないとのちに思った。私がアメリカに住んでいた地域は牛が人よりも多いようなところだったで、10秒でしっとり濡れるほどの雨じゃない限り、傘を使う人は見なかった。ましてや雪の日なんて全く。そんな自分の体験からアメリカ人は傘をささないと勝手にイコールしてしまった。

このステレオタイプ語りは海外だけでなく、日本でもあった。約半年前までは「日本の大学生(親の金で夢も希望のないまま進学し、毎日飲み会で騒ぎ立てる愚か者)は〜」と悪口をよく言っていた。しかし、いざ周りに日本の大学生の友達ができると、そのなかでも努力している輝かしい友達に出会うことが増えた。それがきっかけで知らないまま物を言うのはよくないなと思うようになったのだ。

まず自分の考えを持つことは大前提で大事なことである。それが体験・予測・欲望なにであろうとそれは自分の正直な意見。今までの私は、一度その考えを頭に浮かばせたら何が何でも絶対に突き通そうと努力していた。しかし、すべてはものの見方で変えられてしまう。マイナスをプラスに、プラスをプラスに。自分の心にゴムのような柔軟性を持たせると人生が明るくなっていく。だから自分の考えを否定する人が出てきても、まずその意見を受け入れて、その人の立場になって考える。それを踏まえながら改めて自分の考えを整理すると、より深いものになっていくのではないだろうか。しかし、それはあくまで一個人の意見であるということを忘れずに、これからも発言していこうと思う。

Sara Hirayama
2000年生まれ / ミニマリスト・ストリート・フォトグラファー / ライター&編集 / 元アメリカJK / スケーター / 日本の社会問題を英語で発信中(英単語レッスンも!):@toiletmagazine

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中学卒業後、一人で渡米。オハイオ州の高校生アーティストが集まるコンテストで写真 Balloon(s) が最終審査で計12,000点の中からトップ300に選ばれる。寮生活の影響でミニマリスト化し、自身のアートも ”Less is more” というスタイルに。2019年には監督・脚本・撮影・編集を務めた短編映画を完成させる。2019年現在、とあるサッカーメディアの編集部でアルバイト、NEUT Magazineの編集部でインターンをしている。脚がアザだらけの新人スケーター。海外の人に日本の社会問題を知ってもらうためにToilet Magazineをゆるく更新中。


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