チカンされない女になる方法


今年7月から個人的に取り組んでいるプロジェクト『TOILET MAGAZINE』では、日本の社会問題を取り上げて英語で発信している。(1ヶ月も更新してない...)

このプロジェクトに対する思いを動画に撮ったのでぜひ見ていただきたい。







Toilet Magazineさん(@toiletmagazinetokyo)がシェアした投稿 -

この動画で私が話しているように、セクシャル・アサルト(性的暴行)は日本の多くの女性、または男性が悩まされる大きな問題のひとつである。特に、日常茶飯事に電車で起こる「痴漢」は警察に通報しても対処してくれない場合がほとんどなので、もっと私たち日本人が声を上げていかなければ永遠になくならない。

こういった社会問題を改善するために、少しでも自分のできることをしたいと思っている。しかし、何事でも自分に直接関係あるものとないものに対して、意見の熱意というのは大きく変わってしまう。

アメリカに3年住んで日本に帰ってきた今でも、キャミソールやクロップトップス、ショーパンなど露出の多い服装を好む私だが、ラッキーなことに今まで電車の中で痴漢に遭ったことが一度もない。19年の人生の中で16年間を東京で過ごしてきたが、痴漢の経験は「ナダ(Nada)*」である。

*スペイン語でNothingという意味を持つ

以前にこんなツイートをした

 家族に「毎日仕事でちょいFULL電車に乗るけどまだ人生で一回も痴漢されたことないんだよね〜」と話すと、私の鼻ピ顔と少しアメリカナイズされた身体を見ながら

「こんな奴痴漢したら逆に危ない目に遭いそうだよね」

とのこと。

見た目で女性と判断されれば、犯人はとにかく狙ってくるだろう(自分がブスだから痴漢されないんじゃないかって思われたらこの記事は強制終了)。では、男装して電車に乗ればいいってことなのか?いや、そうじゃない。本来なら被害者が何かする必要はないのだ。しかし、世の中のなにかを変えるには時間がかかるし、今の状況ではまだ少しの警戒が必要である。

今回は、奇跡的に痴漢被害0で生きている私が電車に乗る際の行動・持ち込むアイテム6つ(効果の有無は未知)を書き出してみた。



1. おどおどしない

99%の確率で効果があると言い切れる。痴漢する側は警察含め誰にも知られたくないので、反発してこなさそうな子を襲う可能性がとても高い。初めて乗る線でも、初めて行く駅でも、とにかく不安な感情は出さないように努力しよう。



2. 携帯・本に向かって笑う

基本的に電車内では本を読んだり、Netflixで映画やドラマを見たりする。公共での通話や独り言などをしても「なんだこの人」と見てくる人が少ないアメリカではよくあることなのだが、私はひとりで電車に乗っていても面白い部分があれば優しく声を出して笑うし、悲しい部分があれば悲しい顔をするし、イライラする部分があれば顔をしかめる。独り言も「Oh my god!」「F**k」「Sh*t」などと小声でする。

感情を表現することのなにがいいかというと、痴漢する側はおそらく「この子を痴漢すれば、すぐ感情を表に出すからダメだ」という思考を持つだろう。


3. 睨む

まず覚えていてほしいのは、私は普段から笑顔は絶やさないということ(笑)

私は押されたり、カバンかなにかぶつけられたときにだけその人の顔を見ながら「ジロッ」と睨んでいる。逆ギレされないように注意は必要。


4. 外国人のフリ

英語の本を読んだり、英語でなにか書いたりすれば「あ、この人日本語分からないのかな」→「日本人のように静かじゃないかもしれない(申し訳ないですが、ステレオタイプです)」という風になるかも、という私の勝手な判断である。


5. スケボー

「I am a bad a*s b*tch! Do not f*ck with me!」と言ってくれているような気がする。


6. ペッパースプレー

心配性のアメリカ人の友達がくれたもの。本当になにかあった時にしか使わないと思うが、カバンにあるだけで少し安心する。家族にはあまりお勧めされていない所持品。



以上の6つになる。真似できるかは分からないが、参考にでもして頂ければと思う。

世の中から「痴漢」をなくすにはまず、被害者側から事実を伝えていく必要がある。最近では痴漢防止ポスターなども多く見かけるが、痴漢する側の目に入ってるとは思えない。もっと他に社会ができることはないのかと考えてみたところ、いくつかアイデアが生まれたので紹介する。

それもズバリ、「電車内を賑やかにする」ことだ。車内での通話やある程度の音量を許す環境づくりが役に立つかもしれないと私は考える。

上のリストで言ったように、私は公共でも「笑いたかったら笑う」など、人の目をなるべく気にしないように生きている。ようやく自由に生きるためにアメリカナイズされた脳みそが、ジャパナイズされ返されたら話にならない。日本人特有の「空気を読む」を支障がない程度で無視していきたいという思いがある。

さて、「電車内を賑やかにする」メリットとしては2つ大きく挙げられる。

⑴朝の静けた通勤電車の中で「痴漢です」なんて言いづらい。他のノイズがあれば、万が一無視されたとしても恥をかかずに済む。

⑵痴漢という非人権的なことをしてしまうということは、自分の人生に余裕がない証拠である。ならば、少しでもリラックスできる環境をつくるべきではないだろうか。

私が訪れたことのあるアメリカや台湾の電車内はビデオ通話をしている人がほとんどである。だからと言ってそれらの国が良いと言いたいわけではない。ただ、ひとつの案として聴いて頂きたいだけだ。


以上、今回は痴漢をメインテーマとして書いていったが、絶対に忘れてはいけないのは痴漢をされても自分のせいにしてはいけないということだ。これは自分に言い聞かせていると言っても過言ではない。もし、これからそういう体験が自分の身に起こってしまったとしたら、「なんでヘソ出した服なんて着ていたんだろう」と後悔してしまうと思うから。だから自分からなにか相手に不快な思いさせてない限り、自分のせいにはしたくない。

次は、私の好きな服装に対して「みっともない」と言った祖母を説得させた会話について話してみようと思う。

Sara Hirayama
2000年生まれ / ミニマリスト・ストリート・フォトグラファー / ライター&編集 / 元アメリカJK / スケーター / 日本の社会問題を英語で発信中(英単語レッスンも!):@toiletmagazine

中学卒業後、一人で渡米。オハイオ州の高校生アーティストが集まるコンテストで写真 Balloon(s) が最終審査で計12,000点の中からトップ300に選ばれる。寮生活の影響でミニマリスト化し、自身のアートも ”Less is more” というスタイルに。2019年には監督・脚本・撮影・編集を務めた短編映画を完成させる。2019年現在、とあるサッカーメディアの編集部でアルバイト、NEUT Magazineの編集部でインターンをしている。脚がアザだらけの新人スケーター。海外の人に日本の社会問題を知ってもらうためにToilet Magazineをゆるく更新中。



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